あなたは、自分が主人公の人生を生きていますか?
唐突な質問に驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ここでもう一度問いかけてほしいのです。
本当にあなたは、自分が主人公の人生を歩んでいると言えますか?
こうした問いに対して、次のように答える方もいらっしゃるかもしれません。
本当は、誰かの期待に沿った生き方をしている―
自分を押し殺さないと、うまくいくものもうまくいかない―
そもそも私はいつも、脇役の人生を歩いてきた―
確かに、映画やドラマの世界では、主役と脇役が存在します。
フォーカスは主人公に当たり、脇役にはあまり光が当たりません。
設定の都合上、主人公についてのディテール描写の方が豊かですし、脇役の設定はそれよりははしょられる部分が多いかもしれません。
しかし現実世界ではいかがでしょうか?
確かに、華やかな経歴を持ち、目立つような人生を送る人と、あまり目立たず地味に見える人生を送る人がいるかもしれません。
ここで注意して頂きたいことは、そのように「見える」ということです。
つまり、たとえあまりインパクトがあるようには見えない中にも、そこには生きた一人の人生があることは確かです。
さらに言えば、仮に一見すると地味で目立たないような人生を歩んでいたとしても、本人が自分の生きたいように生き、満足して生きているのであれば?
その場合、その人はその人なりに十分、自分が主人公の人生を歩いていると言えるのではないでしょうか。
逆に、一見華やかで幸せそうに見える人生を歩いているように見える人が、実は自分の望んでいない、満たされない毎日を送っているとしたら?
そのような人はむしろ、自分が主人公とは言えない人生を歩いているとは言えないでしょうか。
つまり、自分が主人公の人生とは、自分で自分の望む人生を歩いている人生、と言えるかもしれません。
いわば、自分が望むような人生物語の脚本を自ら描き、その通りに生きる人、と言えるかもしれません。
そうしたことを踏まえた上で、もう一度お尋ねします。
あなたは本当に、自分が主人公の人生を歩いていますか?
この問いに対して、このようなことを思われる方がいるかもしれません。
そうは言っても、誰もが自分が主人公の人生を歩けるわけではない―
私には、何の取り柄も魅力もない―
自分のやりたいことなど、とうに諦めている―
本当にそうですか?
それは真実ですか?
ひょっとしたら、それはあなたの思い込み、ということはないでしょうか?
だって、これまでずっとそうだったし―
これまで色々自分を変えようとしてきたけれど、何も変わらなかったし―
だとしても。
この先の未来は確定したものなのでしょうか?
あなたの未来は、過去の延長線上にしかないのでしょうか?
本当は気付いているのではないでしょうか。
あなたの未来の筋書きは、いくらでも書き変えられるということを。
ただ、これまでの挫折や苦しみ・劣等感などが、あなた自身を守るために自己防衛しているだけなのかもしれません。
そうしたことが、あなたが自分に素直に生きることを難しくしているのかもしれません。
あなたの人生物語の手綱は、あなた自身のものだというのに。
もし仮にあなたがそうだとしたら、私は次のように提案したいのです。
自分が主人公の人生物語を、今から描いていきましょう、と。
あなたは、自分の人生物語の主人公であるとともに、自分の人生物語の脚本家、つまり、シナリオライターでもあるのです。
そう、あなたの人生のシナリオは、あなたが自由に決めていいのです。
だとするならば。
あなたはこれから、どのような人生物語を描きますか?
今この瞬間から、どのようにあなたの人生を描いていきますか?
自分自身に問いかけてみて下さい。
あなたはどのような人生物語を生きたいですか?どう生きますか?
あなたの人生をハッピーエンドにするために。
後悔なく、生まれてきてよかったとあなたが思える人生にするために。
私には、何の取り柄も魅力もない?
やりたいことなど、とうに諦めている?
そんな自分に全く自信が持てない?
それならいっそのこと。
そうでない自分を演じればいいのです。
才能に溢れ、魅力的で、自信を持って生きている―
そんな自分を演じきればいいのです。
そんな他人に嘘をつくようなことなどしたくない?
そのようなことをおっしゃられる方には、こう問いかけたいです。
では他人に嘘をつかないために、これからも自分に嘘をつき続けますか?
自分の生きたくない人生を生き続けますか?
それとも。
自分に素直に生きたい。
自分らしく生きていきたい。
本当は、魅力的な人間になりたい。
本当は、こういうことがやってみたい。
本当は、自分だけの才能を生かして生きていきたい。
本当は、もっと自分に自信や誇りをもって生きていきたい。
もしあなたが、心の底からそう願うなら。
今この瞬間からでも、そのように生きていけばいいのです。
人生物語の脚本家であり主人公として、その役割を演じていけばいいのです。
主人公としてのあなたのその演技が、ふるまいが、生き方が、あなたのキャリアや人生を形作っていくのです。
自分でも嘘だと思っていたようなふるまいが、いつしか現実のあなたを形成していくのです。
なりたい自分を生きることが、あるがままのあなたに近づいていくのです。
「嘘から出た誠」―そんなことわざがあります。
自分に素直に生きるために、このことわざを生かすのです。
自分に素直に、つまり誠実に生きることが、初めは夢物語、つまり嘘のように思えた、あなたの望む未来を現実化するのです。
それが、本当の自分を生きるということであり、心から満たされた毎日を送れるようになることに繋がるのです。
他人に嘘をつくよりも、自分に嘘をつくことの方が、人生においては大きな代償となるでしょう。
そうならないために。
自分自身に問いかけてみて下さい。
私は、自分に素直に生きられているか?
自分に嘘をついて生きていないか?
もし、あなたが自分一人ではそれが難しいというならば。
いつでもお声がけ下さい。
あなたは、自分の人生物語の脚本家・主人公であると同時に、語り手でもあるのです。
是非、あなたのライフストーリーを語ってみて下さい。
そうして、自分が心から望む人生を手に入れて下さい。